医療法人社団 静和会 静和記念病院

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診療科・部門

がん遺伝子パネル検査リキッドバイオプシーガーダント360がん遺伝子パネル検査リキッドバイオプシーガーダント360

ガーダント360(リキッドバイオプシー)とは

リキッドバイオプシーとは、血液などの体液による組織を採取した検査のことです。
今までの組織生検は体に多少なりともストレスを与えるものでした。
また、多発転移の場合やステージが進行しているがんについては全ての部位の組織を採取することはできませんでした。
多発転移があるケースには血液によるバイオプシーを行うことで、現状に応じた分子標的薬を選択することも可能になります。

リキッドバイオプシーの利点

・多発転移であっても組織検査ができる
・再発、転移をした際にはその都度ガーダント360を行い有効な抗がん剤の選択ができる
・体へのストレスがほぼない
・現状の状態にあった分子標的薬が選択できる
・結果によっては治験施設の情報を得ることができる


検査の概要

進行がんで、多発転移を起こしている患者さんは、原発巣と転移巣の遺伝子変異が異なっているケースを多く経験します。
原発巣にあわせて有効であろう抗がん剤を使うわけですが、まったく異なったタイプのがん病変であった場合、組織生検しなければ抗がん剤を適切に投与することが困難です。
ここで重要なのは、血液を循環しているDNAつまり、ct-DNAを検出して分子標的薬を決定することです。
しかし、生検はリスクと痛みを伴います。
また、組織生検の50%超で、検査に十分なDNAが得らず、生検採取部位以外に存在する治療可能な変異を見落とすことがあります。
それに対して、ガーダント360は、安全で痛みを伴わない検査として、固形腫瘍、特に骨などの生検が困難な領域で幅広く使用されている画期的な血液検査です。

GURDANT360

検査の概要
必要なマテリアル
Required Materials
全⾎:10mLを2本
検査に要する⽇数
Turn-around Time
採⾎から5〜14⽇以内に結果が出ます
対象
Indication
進⾏固形がん
Stage III or Stage IV
⽣殖細胞変異・家族性腫瘍の検査ではありません
レポートの概要
体細胞異常 点変異、挿⼊⽋損、融合(頻度)、増幅(コピー数) MSI-H VUS
治療薬の情報 適応が考えられる薬の情報
(免疫チェックポイント阻害薬を含む)
治験情報 臨床試験の情報(⽇本を含む)


issue or Liquid ? 組織または体液


Review Article

Frontiers in Medicine

Application of Cell-free DNA Analysis to Cancer Treatment

Ryan B. Corcoran, M.D., Ph.D., and Bruce A. Chabner, M.D.

Tumor biopsies represent the standard for cancer DNA (cfDNA) diagnosis and the primary method for molecular testing to guide the selection of from plasma, are rapidly emerging as an important and minimally invasive adjunct to standard tumor biopsies and, in some cases, even a potential alternative approach. Liquid biopsy is becoming a valuable tool for molecular testing, for new insights into tumor heterogeneity, and for cancer detection and monitoring. Here, we review the current and potential clinical applications of cfDNA analysis in patients with cancer (see video).

NEJM 379;18 November 1, 2018


ガーダント360の適応する場合

リキッドバイオプシーの適応が考慮される患者さんは?

1. 腫瘍組織が得られない、得られても量・質がよくない
2. 保管されている腫瘍組織が古い(6ヶ月以上前)
3. 複数の転移巣がある、手術や生検で取りきれない
4. 原発巣と異なる性質の腫瘍であると考えられる
5. リアルタイムのゲノム情報が必要、がんの進行が早い
6. ゲノム情報に基づく治療薬情報、治験情報を知りたい
7. 治療効果のモニターに用いる
8. 複数回の検査が必要

ガーダント360が適さない場合

  • ・疾患が安定していない
    ・化学療法や放射線治療中の方
  • ・初期がん(ステージⅠ~Ⅱ)
    ・血液悪性腫瘍


ガーダントのデジタル配列判定技術


活動性のある細胞が⾎液中にDNAを放出しています


Variant Allele Fraction (VAF)?


cell-free DNA (cfDNA)の特徴

・⻑さ: 120〜220 bp
・半減期:1時間以内
・血液中に生殖細胞 (germline) cfDNA とそれ以外のcfDNAが検出されます
・妊婦とがん患者では、健常⼈と⽐較して⾼い頻度のcfDNAが検出されます
・妊婦:胎児由来cfDNA中央値:~12%
・がん患者:がん由来cfDNA中央値:~0.4%


50% of Mutations in ctDNA Are Present at <0.5%

Measured in n=10,000 consecutive clinical patients (median 0.39%)
1 Confirmed in n=12,593 consecutive clinical patients (median 0.46%)2


ガーダント360のパネル遺伝⼦

Guardant360 version 2.11


Guardant360 検査の流れ


検査に関する個別相談実施中検査に関する個別相談実施中

お問合せ先

静和記念病院 がん遺伝子検査外来
メディカルコンシェルジュ 佐藤 千佳子

oncogene@seiwa-mh.jp

oncogene@seiwa-mh.jp

011-611-1111

診療時間

平日[午前] 9:00~12:00
[午後] 13:30~17:00
土曜[午前] 9:00~12:00
  • ※[休診日] 日曜日/祝祭日 12/30~1/3

外来診察担当医師予定表

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