臨床画像検査室

当検査室は、放射線科と臨床検査科を併せた部門であり、診療放射線技師4名、臨床検査技師4名(委託2名)、医療助手1名が在籍しています。

院内の放射線検査、生体検査、検体検査を高度な医療機器を駆使し、患者さまに安心して検査を受けていただけるよう心がけています。

また、救急医療だけではなく、予防医療として人間ドック・検診業務も積極的に関わっています。

放射線検査
  • 単純エックス線撮影
  • 骨密度測定
  • マンモグラフィ
  • CT
  • MRI
  • エックス線TV
生体検査
  • 心電図
  • ホルター心電図
  • 血圧脈波
  • 呼吸機能
  • 超音波(エコー)
検体検査
  • 免疫血清検査
  • 生化学検査
  • 血液検査
  • 微生物検査
  • 尿・糞便生化学検査
  • 遺伝子検査
  • 病理検査
  • 輸血検査
資格取得一覧
第1種放射線取扱主任者 1名
X線CT認定技師 2名
血管診療技師 1名
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 1名
超音波検査士 表在領域 1名
血管領域 1名
検診領域 1名
放射線機器管理士 1名
放射線管理士 1名
医療情報技師 1名
病院経営士 1名

2024年4月現在

放射線検査
単純エックス線撮影検査

胸部や腹部をはじめ、脊椎、四肢骨などに対してエックス線を利用して撮影する検査のことで、いわゆるレントゲン検査です。他の検査と比較して、簡便かつ迅速に画像を提供することができます。そのため、最も頻度の高い検査となります。当院には、一般撮影装置が3台、病棟などでエックス線撮影をするポータブル撮影装置が1台導入されています。

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フィリップス社製
Digital Diagnost C90(High Performance room)

オートポジション機能

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フィリップス社製
Digital Diagnost C90(Flex room)

オートポジション機能

マンモグラフィ撮影検査

乳房エックス線撮影専用の装置を使って左右の乳房を圧迫板で片方ずつ挟んで撮影します。しこりが触れないような小さな乳がんや、石灰化のある乳がんの早期発見に適しています。当院には2021年4月よりマンモグラフィ撮影装置「富士フィルム社製 AMULET Innovality」が導入されており、低被ばくで高画質な検査が可能です。また、撮影時の痛みを軽減する機能「なごむね」が搭載されており、女性にやさしい検査を心掛けています。

当院は札幌市乳がん検診実施医療機関で、2名の女性技師が検査を担当しています。

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富士フィルム社製 AMULET Innovality

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マンモグラフィ(MLO)

骨密度検査

骨の強さ(骨密度)に大きく関わる成分(カルシウム)の量を測る検査で、骨粗しょう症の代表的な検査です。主に腰椎や大腿骨頸部の骨密度を測定し、骨粗しょう症の予防や治療へ貢献することが期待されます。

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HOLOGIC社製 Horizon Wi

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エックス線TV検査

身体をエックス線で透視した画像を観察しながら行う検査です。バリウムを飲んで検査をする胃バリウム検査や、食道や大腸の消化管系の検査、骨や脊髄などの整形系の検査などがあります。また、内視鏡を使って胆管・膵管の検査や処置なども行なっています。

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富士フィルム社製 VersiFlex VISTA

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胃バリウム検査

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内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)

CT検査

X線CT検査は、寝台を移動させながら身体にエックス線を当てて身体を輪切りの断面像として画像化する検査です。当院には64列128スライスの装置が導入されており、短時間で細かく広範囲な部位を低被ばくで検査することが可能となっています。また、検査目的に応じて、3次元画像や多断面画像も各診療科に提供しています。

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フィリップス社製 Incisive CT

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股関節3D画像

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手関節3D画像

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心臓3D-CTA画像

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冠動脈MPR画像

MRI検査

MRI検査は、強力な磁場と微弱な電波(ラジオ波)を使って身体の断面像が得られる検査です。エックス線を使うCT検査とは違い放射線被ばくがありません。

また、造影剤を使用せずに胆管・膵管、血管の画像も得られます。一方で、体内に金属が留置されている方は、検査が受けられない場合がありますので、担当医師または技師にお尋ねください。

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フィリップス社製 Ingenia 1.5テスラ Evolution

cl_img019.jpg頭部T2強調画像

cl_img020.jpg非造影下肢血管画像

cl_img021.jpg肩T2*強調画像

cl_img022.jpgMRCP(胆管膵管画像)

「In-bore solution(インボア ソリューション)」

当院のMRI装置には、患者様がリラックスして検査を受けられるように「In-bore solution」が導入されています。ミラーを介して壁に配置したモニターの映像とヘッドホンからの音楽を聴きながら検査を受けられます。MRI検査特有の閉塞感や拘束時間に対するストレスを軽減し、ストレスの少ない環境で検査することができます。

※検査部位によっては、映像が見られない場合があります。

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生体検査
心電図検査
12誘導心電図を用いて心臓の動きを電気的な波形に現して記録し、不整脈や虚血性心疾患など心機能を調べる検査です。 cl_img028.jpg
24時間ホルター心電図検査

24時間ホルター心電図とは、小型の心拍を記録する装置を24時間身につけて、日常生活中の心電図を長時間記録して解析する検査です。

通常の横になって測定する心電図検査は数十秒と短時間ですが、不整脈は出たり出なかったりするため、実生活の中で長時間の心電図を記録し続けるこの検査が欠かせません。

24時間ホルター心電図検査では長時間心電図を記録することにより、一過性の異常や、日常生活で行う動作中に起きる心拍の異常を検出することができます。

血圧脈波検査
仰向けに寝た状態で両腕、両足首の血圧と脈波を測定します。血管の硬さ詰まり具合を測定し、動脈硬化の進行度や血管年齢を調べる検査です。 cl_img029.jpg
肺機能検査
息を吸ったり吐いたりして肺の能力を調べる検査です。健康診断や喘息のスクリーニング、手術前などでも行います。 cl_img030.jpg
超音波(エコー)検査

超音波検査は、人の耳には聞こえないほどの高い周波数の音波(超音波)を身体に当てて、反射してきた音波を映像化することで内部の状態を調べる検査です。

目的の場所に検査用のゼリーを塗って超音波機器(プローブ)を軽く押しあて、息を吸ったり止めたり、体の向きを変えたりすることもありますが、CT検査のような放射線の被ばくもなく、身体への負担が少ないのが特徴です。

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検体検査

検体検査は患者さんから採取された血液、尿、喀痰、組織などで検査を行い病気の有無、場所、程度など身体の状態を調べる検査です。病状の把握、治療の経過や診断に役立つ情報を提供しています。